【ラノベ】ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?2 作:望公太 〜感想〜
〜たまらなく愛おしく、とにかく尊い〜
2巻目!読んで感想を書くために考察してたらこんなに間が開いてしまいました・・・。(m-_-m)
今回は意外と爆弾発言や♡なシーン(R18)があったり電車で読んでてポーカーフェイスを保つのに苦労しました(^_^;)
〜あらすじ〜
男子高校生・桃田薫はちょっぴり年上の彼女・織原さんと交際中。
今日はお家でゲームに熱中→明日は遠くの街までドライブ&水族館デート♪
12歳差のギャップにも負けず絆を深めていく二人だったが、「薫が告られる!?」
「織原さんの姉・妃さん登場で二人の秘密に一波乱!?」可愛すぎるアラサーと真っ直ぐな男子高校生が真剣に思いを重ねあう尊くも初々しい純愛ラブコメ第二弾!
フザケンナ!!!世の中そんなにうまくいってたまるか!でも羨ましいぞ!そこ代われ!!!!!!!!!!!
あらすじに個人的意見が過激に含まれていることに深く謝罪の意を示すとともにこれを夜一人で真剣に書いている愛を知らない大学生を温かい目で見守ってくれたら幸いです。
この巻は大きく分けて3つのストーリーがあります
1織原さんと薫の純愛物語
2薫と薫に告白してきた同級生・指宿咲(いぶすきさき)の関係
3R18(^◇^;)
このうちの1つに今回は焦点を当てて考えてみたいと思います。
「どうしてもっていうなら、私があんたと付き合ってあげてもいいのよ?」
本巻のイラスト通りの女の子であるならば自分は素直に「はい」といってしまうこの言葉。指宿咲(以下指宿)が薫に告白(?)するシーンから始まります。
もちろん薫は織原さんがいるため一旦断りますが、指宿は薫に交際相手がいることなど信じません。指宿にとって薫に彼女などいないと思い込んでいたらしいです。
それから指宿は薫と織原さんを尾行して・・・。
と、ネタバレが過ぎるのもアレなので本題に入りましょう。
『人生は選択の連続である』
有名な劇作家ウィリアム・シェイクスピアの名言、らしい。
厳密には、シェイクスピア自身の言葉ではなく彼の書いた悲劇「ハムレット」に登場する名言らしいー更に言えば「ハムレット」にはそんなセリフは一切登場せず、ネット上で勝手に広まってしまった架空の名言であるという説が濃厚です。
ともあれ、彼が言ったにしても言わないにしても、個人的には名言だと思うし至言でもあると思います。
人は生きてるだけで選択を迫られますよね。
進学(うっ。)、就職と言った人生を左右する大きな選択。
休日や放課後の過ごし方、食べるものに着るもの、読む本やゲーム・・その他諸々の小さな選択まで・・・。
これに拒否権はなく数々の選択が押し寄せてくる。
もちろん・・・恋愛も。
告白する・しない プレゼントの有無 デートの場所いろいろな選択を経て恋愛関係は良い方向にも悪い方向にも向かっていく。ここのような細かいことよりももっと重要なこと、『誰を選ぶか』という恋愛の根幹の選択もある。
自分の友人(オタク歴が学歴より長く、恋愛に関して悲観的な意見しか持たない)は恋愛に関して、「ノベルゲームなら選択肢が出るんだけどな」とよく言っていました。
つまりノベルゲームならば、間違ったらセーブ&ロードでやり直す事が出来るし、一回クリアした後に他の選択肢を試す2回目も出来る。ヒロインが複数いるハーレム系ならそれぞれのヒロインにそれぞれのエンディングが用意されている。ただ、じゃあなぜ自分の友人が恋愛に悲観的なのかは言うまでもなく考えることを放棄しているからで現実はノベルゲームと違ってやり直せないし2周目はない。ましてやこの選択が正解なのかすらも定かでない。ただ、だからこそ選択すると言う行為がどれだけ大事であるかを理解し考えないと、「恋愛なんてめんどくさい」で終わってしまうような気がします。
本作では「人生は選択の連続である」は「選択の連続こそが人生である」とも言っています。
何を選び、そして選ばなかったか
誰を選び、誰を選ばなかったか
そして、選ばれなかった人もまた。。
この幾度となく押し寄せる選択の連続こそが『人生』なのではないか。そう言うお話です。
薫はどちらを選ぶのか。指宿は選ばれるのか。
そして、織原さんは・・・・。
この「選択」が今回のキーワードだと思います。
でも、自分の選択に間違いなどない、正しいはずだと誰もが思いたいですよね。だからこそ間違っていた、あるいは選ばれなかった時の悲しみは計り知れないものです。
それでもまた選ばなきゃならない、前を向かなきゃいけないのがこの「人生」と言うセーブ不可の無理ゲーの鬼畜設定であり、絶対に誰にも同じ道を歩むことなど出来ない自分だけのストーリーでもあるんです。
これに絶望して考えることを放棄した人が自分です。
自分は一度『考えることを放棄する』と言う選択をしました。正直、疲れたんです。選択という連続攻撃からの失恋というオーバーキル。今まで正しいと思って選択してきた事が連続の大不正解。この経験を愛せるはずもなく、このまま消えてしまいたいと思った事も多々あります。ただそれでもその状況の中で次どうするかの選択を迫られる。その時に友人(上とは別の)達の言葉によって自分は一つ選択をしました。
「成功する選択ではなく、失敗しないような選択」
要は、「なんとかなる」です。
別に甘く見てるわけじゃありません。「なんとかする」んです。なんとかするにはしなければならないことがあります。それを一つずつ選択していくのです。
この生き方が正しいかどうかは正直わかりません。
自分の人生の攻略本やサイトがあるわけでもないし、誰かが教えてくれるわけでもない。
でも、そんな中で見つけた生き方もありました。
「人生」を物語のタイトルだとしたら「選択」はサブタイトルで選択までの道のり(努力や思考)が物語の本質なのでは?と。
皆さんはどうでしょうか。
「たかがラノベ一冊読んだくらいで」と思いますか?
でも人生失敗だらけの自分にとってはラブコメを読むと本気で考えてしまいます。
やはり、人生の中で「恋愛」はこれまでの世界の歴史上やはり重要な位置を示していると思うのです。
僕は人生の楽しみ方を間違えているでしょうか?
次回も読んでいただけたら嬉しいです
次回は大人と子供の境界線についてです。
1巻の「二人での恋愛」
2巻の「選択の連続」
と合わせて考えて書きます(めっちゃ頑張ります)